「扱いにくい子供」について

子育ての相談で「扱いにくい子供」という表現をよく見かけます。

私自身も、幼い頃は「扱いにくい子供」と言われて育ちました。

「扱いにくい子供」について、元「扱いにくい子」として、今日は一言物申させてください!

 

 

「扱いにくい子供」じゃありません

「扱いにくい子供」って、どんな子でしょう。

・大人の言う事を聞かない子

・空気を読めない子

・我慢できない子 など、かな?

 

逆に、「扱いやすい子供」って、どんな子でしょう。

・大人の言う事を素直に聞く子

・空気を読める子

・我慢できる子 など、ですね。

 

大人の支配コントロールに、従わない子は「扱いにくい子」で、思考停止や自分を抑え込んで、我慢して従うのが「扱いやすい子」で。

結局は、大人の都合の良いように動く子供が「扱いやすい子」「良い子」な訳ですね?

じゃ、聞きますが、「扱いやすい子」「良い子」で育ってきて

・あなたは自分の人生に100%満足していますか?

・あなたは、自分の人生を自由に楽しんでいますか?

 

「扱いにくい子」は、

・自分の意思を持って

・自分を優先して

・自分のしたいことを楽しんでいる 子

だと、私は思います。

・したくないことはしたくない

・したいことはしたい

・忖度なし

こういう生き方を、私は素敵だと思います。

それを全否定して、自分のように我慢してガマンして、自分を抑え込んで我慢して従って・・・、それを押し付けて、それでも屈しないから「扱いにくい子」と決めつけて。。

 

学校生活を見てください。

・したくもない勉強をしないといけない

・全く興味のないことも、一生懸命に聞かなきゃいけない

・「苦手を克服」とか言って、苦手なこと/キライなことをやらされて

・お腹が空いても、食事をしてOKと許された時間まで我慢し

・自分が食べたいものは食べられず、食べたくなくても無理やりに食べさせられる

・トイレに行くにも、許された時間以外は、大人の許可がいる

そんな奴隷みたいな生き方を我が子に望みますか?

 

私の実母は、我慢してガマンして生きてきた人で、私にも「我慢しなさい」を押し付け、息子にも「我慢することを覚えさせなさい」を押し付けてきました。

その結果、私は実母と完全に縁を切る事になりました。

そんなに「我慢する」のは大事ですか?

「我慢」をして、得をするのは誰ですか?←これを考えたこと、ありますか?

 

・我慢すると褒められて、我慢できないと叱られる。

・大人に都合よく行動できたら褒められて、都合悪く自由に行動したら怒られる

そんなクソみたいな人生を押し付けられて、「私は何のために生まれてきたの?」と思ったのは、私だけでしょうか。

それでも「扱いにくい子」を「躾」という名の個性を全否定する行為で 没個性にしていきたいならそれでいいでしょう。

ただ、それでも自分を捨てない人間がここにいます。

何をされても、何を押し付けられても、受け入れられないものは受け入れられません。

そして、「扱いにくい子」が自立をしたら、邪魔な親は切り捨てられます。

そんな人生で良いんですか?

「扱いにくい子」は、「扱いにくい」のではなく、自分をしっかりと持った子です。

我慢をせずに自由に生きていきたい子です。

学校生活に馴染めない。だったら「没個性の人間を養成する機関には向かないね(笑)」で、行かなければいいじゃないですか?

私は、自分の息子がそうだったので、息子が息子らしく楽しめるフリースクールに行かせました。

息子は、高校3年生になります。

高校時代は、やらかして無期停学をくらった事もありました(笑)←うん。笑い話♪

彼は、「ガチガチの管理会社には、俺は向かないし、そんな奴隷みたいな仕事なんかしたくない。サラリーマンのオッサンとか、皆 死んだ魚の目してるし。。」と言っています。

「自分が楽しくて、お金も入ってくることって、何かな。。」と、一生懸命に自分と向き合って探しています。

それが見つかるのは、いつかわかりません。

ですが、焦らず自分と向き合って、自分の人生を楽しんでいれば、必ず道は拓けると思います。

 

「扱いにくい子」と思うのは、親の勝手な価値観で支配コントロールを押し付けているだけです。

子供は子供で、自由に自分の人生を楽しむために、毎日毎瞬を一生懸命に生きていると思います。

我慢して、自分の感情を押し殺して生きているクソみたいな大人とは大違いです。

親の勝手な価値観を押し付ければ押し付けるほど、子供は親に反発し、親から離れていきます。

それも、子供にとっては「悪い事」ではありませんが。。

だって私の場合「この親から離れる!」というのが、自立への原動力になりましたから(^-^;

ただ、私はそういう親になりたくありませんでした。なので、自分が親にしてほしかったことを息子には実践しました。

結果として、どちらが息子のために良かったのかなんてわかりません。

ただ、私の中の自己満足はあります^^

「自分の実母のようにはならなかった」というのは、大きな自信であり、息子にどう思われていようと、私は私のしたことに満足しています。

なので、扱いにくい子に支配コントロールをし続けるのも有ですが、自分がどんな親になりたいですか?どんな子育てをしたら自己満足できますか?というのを問いかけてみてください。

その答えが、あなたの中の正解です。

その結果、子供が自由に羽ばたこうと、抑えつけられすぎて病もうと、それは子供自信の受け止め方の問題なので・・・(^-^;

 


 

「扱いにくい子」は、決して「扱いにくい」のではなく、親のガチガチの支配コントロールの思考に従わない、自分を持った子です。

子供は親の所有物でもなければ、ペットでもありません。

子供には子供の個性があり、親とは正反対の場合もあります(まさに我が家~笑)

もし、ご自身のお子さんに対して「扱いにくい」と感じることがあれば、一度自分自身と向き合ってみてください。

そうすれば、何か気付きも変化もあるのではないでしょうか?と思います^^