「一生懸命しない方がカッコ悪い!」~息子に伝えたい事~

「一生懸命しない方がカッコ悪い!」~息子に伝えたい事~

 

我が家の息子は、今年中学3年生。今の部活動では、思春期あるあるの「一生懸命するのがカッコ悪い」というような心の病を発症している子がとても多いようです(^-^;

これは、いたって普通の現象ではありますが、本当は「一生懸命しない方がカッコ悪い」という事に、客観的に気付いて欲しいなと思い、ゴールキーパースクールに行かせてみました。

 

 

一生懸命してる人はカッコイイ!

今の中学校では、息子はレギュラーです。ただ、市内大会で勝つのに必死の弱小チーム。そんな小さいところで「俺、レギュラー」とか、小物感たっぷりな自信なんて、何の役にも立ちません。。

おまけに、最初は一人でも一生懸命に頑張っていましたが、最近は「練習のときに一生懸命とか、どうよ?」みたいな子達が増えるにつれ、良くも悪くも影響されやすい息子は、しっかりと感染してしまいました。。

さぁ、どうしよう。。

息子は初心者なんです。だからこそ、最初が、基礎が、大切だと思うんです!ということで、ゴールキーパースクールに問合せをしてみました。

すぐに返事があり、まぁコーチの熱いこと!熱いこと!

即、体験を申し込んで、体験レッスンを受けさせてみました。

それでも息子は自分の態度に気付いていないのですが、何本か動画を撮影しました。息子だけではなく、全員の子の練習風景が映る動画を。

そして、帰宅後、息子のLINEに数本の動画を送り付け「これを見て、どうなりたいか決めたらいい。今のままの態度でサッカーをするなら、もう辞めてしまえ!やる価値ないわ!」と思っていたら。。

翌朝「俺、めっちゃヤル気やさげやし、カッコ悪いし、」と、絶対的に自分に足りないものに気付いてくれたようです。

 

 

一生懸命は、周りにも伝わる

これは、新入生の勧誘に使う部活動のポスター(?)か何か。

皆が嫌がって、この画用紙を持って帰ろうとしなくて、どうしようもなかったから息子が仕方なく持って帰ってきたと。

イヤイヤ持って帰ってきたけど、やるからにはちゃんとしたいから助けて欲しいと。

 

パソコンのパワーポイントを開き「どんなデザインにしたいの?」と聞いてみる。

息「ブラジルカラー(緑×黄色)にしたい。」

私「おけ♪」

息「俺が、ゴールキーパーやから、ゴールキーパーを入れたい。」

私「おけ♪」

息「スッキリしてて、カッコイイのがいい。」

私「おけ♪スッキリという部分では、使う色は少なくしようか?」

息「やって見せて」

私「おけ♪」

息「この空いてる部分に、何か英語入れたい。例えば…Change the world through sports みたいな。」

私「お、いいね♪(そのまま採用)」

と、こんな風にパソコンの前に座って、息子の話を聴きながら、どんどんパワーポイントでポスターを作っていく。

パワーポイントだと、好きに色を変えられるので、本当に便利♪

そして、完成したものを画用紙に写して色鉛筆で仕上げました。

シルエットを黒で塗りつぶすのと、背景の緑を塗りつぶすのは、親子で無口になり、ちょっと心が病みそうでしたが(^-^;

それでも、完成したものを見ると、なかなか良いと思います!

ただ…「サッカー部の文字の黄色が弱い」と息子。

だったら、画用紙か色紙かを切って貼れば良くね?とカッターナイフで切り抜き、ノリで貼り付けました。

うん、なかなか良いよ!!!

 

実はこのポスター、2枚作製で、もう一枚は「一生懸命するのはカッコ悪い」病を発症している子が持って帰ったそうです。

その子が作ったポスターは、やはり「イヤイヤ作りました」感が伝わってくるものだったそうです。

このポスターを張り出されたときに「見てくれ!俺の作品!」と思うようなものを一生懸命仕上げた息子と、イヤイヤ感満載の黒1色のポスターと…並べられてどう?と聞くと「いややったけど、一生懸命やって良かった。」と息子。

「一生懸命するほうが、絶対にカッコいい」ということに、気付いてくれたようです。。

 

 

自己肯定感と成功体験

「どうせ俺なんか」「どうせ私なんか」そんな大人が、世の中にどれだけいるでしょう?

「一生懸命やってるなんか、うぜぇ。」「必死にやってダッセェ」そんな若者がどれだけいるでしょう?

サボりたいなら1人で堂々とサボれ!一人でサボる根性がなくて誰かを巻き込んで一緒にサボるとか、クズのやること。

一生懸命にするときも、それが「正しい」という自信があるなら、1人でも突っ走れ!その姿を見て同じように感じるは生が増えていくから。

自己肯定感が低いから、人を巻き込まないと不安で何もできない。何をするにも、自分に自信があるなら(サボるも頑張るも)堂々とやれ!と思っています。

 

今回、ゴールキーパースクールで「カッコ悪い自分」に気付いてもらえたのは良かったと思います。今の仲間が「一生懸命やるのはカッコ悪い」病にかかっているのを、息子が一生懸命する姿を見せて完治させてあげれば良いと思います。

ポスターだって「イヤイヤでも頑張ってちゃんとした方が、結局は気分が良い」というのも、彼の成功体験の1つになり、きっと今後の人生にいい影響を与えると信じていいます。

 


 

「一生懸命するなんてカッコ悪い」というのも「一生懸命する」のも、伝染します。

どんな友達を選ぶか、どんな仲間を選ぶかは、とても大切なのですが、でも、どうしても選べないようなときは、自分が変わって、自分が一生懸命やって、自分から皆に感染させればいい。

一生懸命するのは、カッコいいんです!人一倍努力した人にだけが、希望の未来を手にすることができるんです。

 

このポスターで、新入生がサッカー部に興味を持ってくれると嬉しいね(*^^*)