実母に言われた衝撃の一言 ~サーカスの像 と 自由の翼~

実母に言われた衝撃の一言 ~サーカスの像 と 自由の翼~

 

私の母は私の自由や可能性を全て潰しに来る人でした。そのお陰で、私はある時期まで「サーカスの象」でした。

サーカスの像の話は、有名なのでご存じの方も多いかと思います。もしご存じない方は「サーカスの像」とか「小象の杭」で検索していただければ、たくさん出てくると思います。が、簡単にご説明するなら…。

 

 

サーカスの象

サーカスの象は、大して丈夫でもない杭とロープに繋がれているにもかかわらず、全く逃げようとしません。これは「教育の賜物」なのですが、その「教育」は、人間にとっては有益でも、象にとってはどうでしょう。

サーカスの象は小さい時に逃げないように太くて頑丈な鎖に繋がれます。最初は自由になりたいから、何度も何度も逃げようと頑張ります。ですが、鎖も杭も小象にとっては太くて頑丈なために逃げることはできません。

次第に小象は逃げることを諦めてしまいます。「諦める」という事を学習します。

大人になって力がつき、その気になれば簡単に引きちぎれるようなロープと、簡単に引き抜ける杭で繋がれているのに(その気になれば簡単に逃げられるのに)、そうはしない。

それは人間に「諦め」を教育されてしまったからなんです。でも、諦めなければ簡単に逃げられるんですよね。

 

 

実母に言われた衝撃の一言

私も、今でこそ自由に楽しく生活していますが、以前は完全に「サーカスの象」でした。

私の場合、私を教育したのは実母です。母は私の全ての可能性と自由を潰しました。

小学生の時に水泳で全国大会に出場できる権利を得たときも「女の子は、そんなん出なくていい」との一言で終わり。全国大会の出場権を得たにもかかわらず、出場できませんでした。小学生なので、遠征できるほどの貯金もありませんでしたし、何より親の承諾書(?)かなんかが必要で、それに署名をしてくれませんでした。コーチも必死で掛け合ってくれたのですが、最後は「この子、可哀想な子」と思われて撃沈・・・。

私が何か芽を出すと、ことごとく「女の子は」という理由で摘んでいく人でした。それが幼い頃から不思議で不思議で仕方なかったのですが、次第に私も「諦める」という事を学びつつありました。

ですが、あるとき「どうして『女の子』は何も自由にできないの?」と聞いたことがあり、その時の実母の回答が私の目を覚まさせてくれました。

「女の子は老後の面倒を見させるために産んだから、そんなん何もしなくても出来なくてもいい。」と。

そう。私が何かで成功をして自由に羽ばたく事を母は阻止していました。だから大学も行ける学力があったにもかかわらず行かせてもらえなかったのも、その理由だそうです。それでも行こうと思えば、どんな手を使ってでも行けたのでしょうが、当時は「諦め教育」を施されていたので、簡単に諦めてしまっていました。

目が覚めてからは、親が行かせてくれないなら、テメーで行くぜ!と、自費で留学を決意したのですが、その時も、大使館や留学先の学校から届く重要な書類を私が帰宅する前にゴミ箱に捨ててしまうような人でした。でも、ここで諦める訳にはいかない!と、大使館や留学先の学校、そして当時の勤務先に掛け合い、勤務先宛に全ての郵送物を送ってもらうことで解決しました。

パスポートも航空券(当時はまだ紙だったんですよ!)も、常に持ち歩きました。部屋に置いておいたら捨てられるんですから! 昔の机の鍵なんて、開けようと思えば簡単に開けられますしね(^-^; 

結局、母に留学を報告したのは出発の2日前です。「明後日からオーストラリアに留学します」と。だって、早くに報告したら、またどんな手を使って阻止されるかわからなかったからです。スーツケースだって、あまり早くに買うと見つかって捨てられるので、出発の2日前に買って、そこからパッキングしました。

出発の日、普通の親なら「気を付けてね」とか「がんばってね」とか言ってくれるのでしょうが、我が家の場合は「この親不孝者!」と罵られての出発でした。あ、ちなみに父は普通の人で、母の態度にため息交じりで「気を付けて、がんばれな」と言ってくれました。

更に余談ですが、私は何度も父に「なんであんな人と離婚しないの?」と聞いたくらいのエグイ母です(^-^;

では、オーストラリアに逃亡した私は自由だったか?というと、全くそうではなくて…。散々縛り付けられてきた名残で「母に手紙を書かなきゃ(当時はまだメールより手紙が主流でした)」とか「長期休暇のときは一時帰国しないといけないんじゃないか」とか、勝手に自分から縛られにいっていました。。心が自由じゃなかったですね。

今思えば、ただただ滑稽で情けないですけど。。

最終的に心も自由になったのは、息子を出産してからです。

実際に自分が母になってみて感じたことは「この子に老後の面倒を見させるために育てる」ではなく「この子には自由に人生を楽しんで欲しい」でした。「老後の面倒を見させる」なんてもってのほかで、とにかく迷惑をかけたくないので、ぶっちゃけ「成人して自立するまでは見届けたいけど、それ以降は面倒をかけるくらいならポックリ逝きたい」と思っています。

今私が健康に気を遣っているのも「長生きするため」ではなく「ポックリ逝けるその日まで健康でいられるように」です。

 

 

母親との関係に悩んでいませんか?

いろいろと目が覚めたとはいえ、まだ「親とは仲良くしないといけない」とか「親は大切にしないといけない」とか、そういう一般論に囚われて苦しんでいたのですが、ある時を境に「親とは 私が心地いいと感じる関係を築けばいい」に変更されました。

「ある時」とは、奈良の吉野のとあるお寺でのこと。お坊様とお話をしていたところ、突然「あなた、お母さん・・・ちょっと大変な方?」と言われ、ビックリ仰天! 「え?はい。」と答えると「あなたの場合、親と仲良くしようとか、親に気に入られようとか思わない方が良いですよ。とにかく『お母さんに振り回されない』関係と距離を保って生きていかないと、人生ダメになる。」と言われてしまいました。更に続けて「将来、お母さんの介護が必要になるようなことがあったとして、あなたが介護をしたら、あなたが殺されるから、施設に預けなさい。お母さんに財力がないなら、あなたがそのお金を貯めておきなさい。」と!!!

えっ!?母の一言より、こっちの方が衝撃???

当然、産んで育ててくれたことには感謝しています。でも、それと「近しい関係を築く」とか「親に人生を縛られる」というのは全く別物だと教わりました。そして、親として「心配する」のと、「邪魔をする」のも、全く別物です。

親を大切にするのは素晴らしい事ですし、親と仲良くするのも素敵な事です。ただ、それによって自分が被害を被るような親の場合は、自分を守るのが最優先だと聞かされました。

本当に大切なのは「親と仲良くしている私」ではなく「自分らしく人生を楽しんでいる私」です。この2つがイコールの人は、恵まれていますね♪ でもイコールでない方も、実はとても多いです。

この仕事で個人セッションをしていると、母親に「諦め教育」をされている人、人生を縛り付けられている人が、本当に多いと感じます。そして、大人になっても、結婚をして家庭を築いても、その「諦め教育」「縛り付け」を引きずって「サーカスの象」になってしまっている人が本当に多いと驚きます。

私もその一人だったんですけどね☆

でも、それは自分の気持ち一つで改善することが出来るんですよ!奈良のお坊様、ありがとうございます!!!

 

 

自由の翼は誰にでもある

あなたは、誰か(何か)に諦める教育をされていませんか? サーカスの象になっていませんか?

あなたの可能性は無限にあります。「どうせ私なんか」とか「やったって無駄」と思っているなら、それを疑うことから始めてください。

あなたを縛っているのは、本当に逃げることができない丈夫な鎖ですか?頑丈な杭ですか? それとも、細いロープと頼りない杭(過去の教育)ですか?

よく「ずっと専業主婦だったから、何もできません」「子育てしかしたことない私なんて、何もできません」なんて言う人がいらっしゃいますが、私から言わせれば「子育てをした経験があったら、専業主婦をしていた経験があったら、何でもできる!」です。

子育ては、最強のスキルよ!専業主婦も最強のスキルよ!それを「何もできません」と思っている時点で、あなたは「サーカスの象」です。私が今 いろんな仕事をしていますが、子育ての経験が他のどの経験より役に立っています。「子育てしかしたことがない」んじゃなくて「子育てという素晴らしい経験をした」んですよ♪

 

ぜひともご自身の可能性と能力に気付いてください。こんな事を書いている私も、以前と比べれば自由に楽しく生活していますが、今でも完璧ではないはずです。

だからこそ!きっとまだまだ気付いていない能力や可能性があるんだろうな~♪と、アラフィフになった今もワクワク毎日を過ごしています(*^^*)

 


 

何度も言いますが、親と仲良くするのは良い事です!親を大切にするのは素晴らしい事です!そこを疑う余地はありません。

ただ、それによって自分が被害を被るような親である場合は、距離を取る事も必要です。だって、私の人生は私のためにあるんですから(*^^*)

以前の私のように苦しんでいる人の力になれると嬉しいと思い、この記事を書いてみました。

限りある命と時間です。自分のために使いましょう♪