過去の努力を見ない人と、自分の強みを知らない人

過去の努力を見ない人と、自分の強みを知らない人

 

私事ですが、息子が中学2年生で英検2級を受験し、合格してくれました(*^0^*)

ただ、息子は決して勉強が好きな訳ではなく、むしろ勉強は死ぬほど嫌いです。

そして、この結果で驚いたのが「過去の努力を見ない人」と「自分の強みを知らない人」の何と多いこと。。

 

あなたが「羨ましい」「すごい」と思う人は、そこに辿り着くまでに、どれほどの努力をしたと思いますか?

努力をしない人に、幸運が舞い降りると思いますか?

本当にあなたには、何の強みもありませんか?

あなたが「当たり前」と思っている事の中に、とんでもない宝物はありませんか?

その宝物と努力を組み合わせて、強い武器を作れるとは思いませんか?

というのを記事にしてみました。もし、何か響くものがあれば最後までお読みください。

 

 

死ぬほど勉強が嫌いな息子

小学生の頃に「お母さん、大学って絶対に行かないといけないの?」と息子に質問をされました。

「絶対に行かないといけない訳ではないけれど、君がやりたいと思う仕事によっては、大学で勉強をしないと出来ない仕事もあるから、君の将来の目標次第かな。」と言うと・・・息子号泣!!!

「小学校の勉強でもイヤやのに、この先、中学校→高校→大学まで勉強したら、俺 死んでしまう!!!」と。

な、なんと???

「だったら、大学に行かなくても出来る仕事とか、大学に行かなくてもお金を稼げる方法もあるから、それを調べてみようか?」となだめすかしたのを今も覚えています。

 

息子は中学1年生までインターナショナルスクールにいたので、日本語の読み書きは「かなりのハンデ」があります。

転校時には「中学2年生で日本の学校に転校をするのは、とてもチャレンジングで、日本語の能力は受験にギリギリ間に合うかどうか…というところです。」と言われました。確かに。。今それを痛感中です。

でも、やっぱり高校は普通に行って欲しい・・・。だから提案した。

「英検を受けてくれ!!」と。

「海外の高校に行けばよくないですか?」と言われることもありますが、やはり日本人として、ある程度は正しい日本語のスキルを身に着けてからでも遅くはないかと思っています。

 

 

苦手を克服より 得意を伸ばす!

勉強が嫌い。 日本語が弱い。 だったら、英語の武器を手に入れよう!と英検を受験しようという所までは漕ぎつけましたが、何級を受けるかを迷いました。 「中学生なら2級があればじゅうぶん」というアドバイスをいただいたので、受験級は2級で決定。

そこでまた問題が…。

英語力云々ではなく、とにかく「試験を受ける」ことが既にイヤ!な息子にとっては「英検を受ける」こと自体が既に地獄でした。

英検2級って、1次試験は

筆記:85分
リスニング:23分
合計:108分

108分て、ほぼ2時間。そんなにジッと座ってるって、息子にとっては「苦痛」以外の何物でもありません。

だから「英検2級に合格したら、来年の受験勉強を あまりしなくていいかもよ!」とか「英検2級に合格したら、普通より簡単に入学できる学校があるかもよ!」とか、「いま英検2級を取っておけば、来年いかにラクになるか」というのを延々念仏のように唱え続けた結果、やっとこさっとこ「じゃぁ受けてみてもええけど・・・」と渋々受験をしました。

 

そして2019年10月 英検初受験日。

学校から2級に申し込んだのは、息子一人だけ・・・。

一人ぼっちの教室で、初挑戦で、嫌いな試験で、108分座りっぱなしで・・・。

息子的に何一つ良いことがない状況で、がんばりました。

結果は、合格!
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リスニングの強さは、さすが!としか言いようがなく・・・。

ただ、解答速報で答え合わせをしたときは、リスニングは満点だったので、マークシートのつけ間違いか、丁寧に塗りつぶさなかったか、何か「やらかした」んだと思います(^-^;

それでも合格できたので、結果オーライ&一安心。

 

さぁ、次は二次面接。

本人が「英語 喋れるし、2級くらい大丈夫♪」と言うので、得に何の準備もせずに送り出しました。

そして、2019年11月に、二次面接を受けました。

「めっちゃ緊張した・・・。テンパって噛んでしまった・・・。gardenっちゅう単語が出てこなかった・・・。そんなクソ簡単な単語、何で出て来んかったんやろ。。あぁ、ワンチャン俺、落ちた説~。。」と、ドン凹みで戻ってきました(^-^;

まぁ、人生初めての面接。慣れない環境。知らない人ばかり。そんなもんよ♪と思い

「英検は、今回ダメでも、あと何回か面接だけ受けられるから気にしなくてええよ♪ いい経験したやん(*^^*)これが一発勝負の入試とかじゃなくて良かったね~♪」と言うと

「マジそれな!」と息子。

結果は、ギリギリ不合格…(^-^;

 

はい、次!と、すぐさま次回の受験を申し込みましたが、何せ勉強が嫌いなので、面接の練習をしてくれない…。

「お願い!頼むからしよう!」と頼み込んで、何とか試験前2週間だけ、面接の練習をしてくれました。

 

よく「英語が話せたら合格できるんでしょ?」なんて言われますが、ちょっと考えてみてください。

日本人のお子さん(日本語が普通に話せる子)が全員、何かの試験の面接に練習無しで簡単に合格できるでしょうか? キッチリと受け答えが出来る子は、そんなに多くないですよね? それと同じで、英語が出来ても、やはり採点基準や採点ポイントを押さえて、練習する必要はあるんです♪

 

息子の場合、面接の敵は「英語力」ではなく「緊張」でした。

私は1か月前から練習をしたかったのですが、息子がどうしても「試験前の2週間だけ頑張る」というので、その2週間の間に何度も何度も繰り返し質疑応答をして、時事ネタ(コロナウイルスやキャッシュレス決済)も盛り込んで、頑張りました。

頑張ったのに、コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれていたのですが。。英検さん!開催ありがとう!!2020年3月上旬に受験することが出来ました!

練習をしたとはいえ、やはり面接当日は緊張してしまい、練習した通りには行かなかったようです(^-^;

それでも、何とか合格!!

良かったぁ~!!!!!

 

 

息子の過去の努力

ここで「インターナショナルスクールに行っていたら、2級くらい楽勝でしょ?」と簡単に言われるのですが。。

インターナショナルスクールに行っていても、行き始めは全く英語がわからなくて「先生も友達も、何を言ってるのか全然わからない…。」と毎日ショゲていました。

それでも息子本人が望んで行った学校(幼稚園)でしたので、息子は「先生と友達が待ってるから行く!」と言って、半分泣きべそで電車に乗っていたのを今でも覚えています。幼稚園児には、ものすごい大変な事だったと思います。

それに、お金だってかかってます。「カッコつけてインターナショナルスクールに行かせて…。」とか言う人もいますが、カッコつけてインターナショナルスクールに行かせるほど、我が家の家計に余裕はございません(^-^;

母子家庭でも諦めずに稼いで、適度に節約もして、がんばったんですよ♪

 

英検の1次試験だって、ライティング(作文)は、「日本語が書ける子は、全員小論文が書けるか?」と言うのと同じで、英語での作文の構成ルールを教えました。

スピーキングも、英語を喋らない環境に身を置くと、信じられないほど怖ろしいスピードで英語を忘れていくんです。。そして、頭の中では喋りたい事は浮かんでいても、口がついてこず噛んでしまったり(早口言葉を話しているときのようになったり)、簡単な単語が思い浮かばなかったりしてしまうんです。

そんな怖ろしいスピードで衰えていく英語力に「こんな事も言えなくなった」という不安やショックと闘いながら練習をしたんです。

時間もお金もかかってますし、心の問題(不安や緊張)とも向き合ったんです。

そういう事に全く目を向けず、合格のニュースに「おめでとう」の一言もなく「それくらい出来て当然でしょ!インターナショナルスクール出身はいいよね~」と言われたりもします。。

息子は、ちゃんと努力をしました。その結果なんです。

 

 

あなたの強みは何ですか?

日本の学校に通っている子は、日本語が強いですよね? それも私は素晴らしい強みだと思います。

「そんなの当たり前じゃないですか!」って言われますが、「日本語が普通にできる」というのは、海外に出るととんでもない武器になるんですよ! それを私は身をもって知っています。 普通に完璧に日本が聞けて話せるというのは、ものすごい強みなんです。

そこに「努力」を重ねて、正しい完璧な日本語を話せるようになることで、それは日本に居ながらにしても「武器」や「強み」になるんです。

そう、アナウンサーや司会者がそれですよね。私は息子が幼稚園に入るまで結婚式の司会をしていましたし、その後ラジオのパーソナリティーもしました。それも、一般の人よりも「正しい日本語」を習得する努力をしたからなんです。

そう。努力をすれば、毎日普通に話している「日本語」だって、武器になるんですよ!!

人の努力には目を向けず、自分の持っているものの素晴らしさにも気づこうとせず、そんな人が多いことをとても残念だと思っています。

 


 

あなたが「羨ましい」「すごい」と思う人は、そこに辿り着くまでに、どれほどの努力をしたと思いますか?

努力をしない人に、幸運が舞い降りると思いますか?

本当にあなたには、何の強みもありませんか?

あなたが「当たり前」と思っている事の中に、とんでもない宝物はありませんか?

その宝物と努力を組み合わせて、強い武器を作れるとは思いませんか?

他人の成果の裏側にある努力に目を向け、自分の価値を知る努力をしたら、きっと未来は輝きます(*^^*)

あなたの中に眠っている宝物を掘り起こすきっかけになると嬉しいです。