中学3年生の学級旗 ~悔しい気持ちをバネに~
中学3年生の学級旗 ~悔しい気持ちをバネに~
中学3年生の学級旗のデザイン作成がありました。
昨年(中学2年生のとき)、息子のデザインが学級旗に選ばれました。でも。。
「遠くから見たら地味」とか
「カッコよくない」とか
英語を使ったので「意味不明。。」とか
一部の人から散々言われたそうです。。
息子は「俺のが選ばれたってことは、文句言ってる奴らのデザインは俺以下やのに。。そんなに文句あるなら、最初から自分で良いと思うのをデザインしろや!」とご立腹。
確かに♪ 息子の言う通り! 人のデザインに文句を言うなら、自分でもっと良いのを作ってから言え!と私も思う。
自分は本気で頑張らずに、本気で頑張っている人に文句だけを言うバカは大人になっても沢山いる。。そういう人達は相手にしなければいいのは百も承知で、それでもやっぱり良い気はしない。。
だったら、そのイヤな気持ちはエネルギーに変えよう!という訳で、私もお得意の「カウンセリング」で全面協力です(*^^*)
作り方を教える
私は、普段からテキストの画像を自分で作ったり、テキストの表紙を自分でデザインしているので、サクッと作ってしまおうと思えば、それも出来ます。でも、私がサクッと作ってしまっては、息子の成長がありません。。
ですので、旗をサクッと作ってしまうのではなく、考え方&作り方(プロセス)を知って欲しいと思い サポートをしました。
自分の頭の中にある漠然としたイメージを一つ一つクリアにしていって、目に見えるものにしていく作業。これを出来るようになれば、大人になってからも自分と向き合って生きて行けるからです。
自分と向き合えない人というのは、この作業をしないか、出来ないか…なんです。
まずはパソコンのパワーポイントを開く。そして息子に「どんな旗にしたい?」と聞いて、それを全て書き留める(パソコンにメモしても紙に書いてもOK)。
息子が話したのは、こんな感じ♪
・とにかくパッと見てカッコイイのがいい
・カッコイイ漢字を入れたい
・カッコイイ絵も入れたい
・3年生だから、進路を意識したものにしたい
・男子も女子も、両方に「良い」と思ってもらいたい
・遠くから見ても目立つのにしたい
でした。
さぁ、ここからが母のサポートです。
私「カッコイイ漢字を入れたいって、どんな漢字がカッコいいかな?」
息子「さぁ・・・」
私(いやいや、お前が考えろや!お前の宿題だろが?)と心の中で叫びつつ「スマホで『カッコイイ漢字」って入れて検索してごらんよ♪」と言って、自分で調べさせました。
息子が選んだ漢字は「翔」「勝」「闘」でした。
「OK♪いいね~!この3つのどれかを入れよう!」と、一旦保留。
次は絵です。
私「カッコイイ絵も入れたいって、どんな絵がカッコイイ?」
息子「どんな絵やろ・・・」
私(おいこら!同じ事2回も言わせるんか?あぁっ!?)という心の声は閉じ込めて「息子くん的に、動物とか人物とか、どんな絵だったらカッコイイの?」
息子「あー…、フェニックスか、ドラゴンか、トラ!」
私(やれば出来る子!)と思いつつ「OK。じゃ、それをネットで検索してごらんよ。」とパソコンを譲る。
ここで、注意する事は、「旗にしやすい画像」です。どんなにカッコ良くても「これ、誰がどうやって描くねん?」みたいな繊細&複雑なものはNG。中学3年生の不器用な男の子(息子)でも描ける画像というのがポイント!というのも教えました。
チクタクチクタク…待つ事10分…更に10分。息子が選んだのは、フェニックス、ドラゴン、トラ、それぞれ1つずつでした。
これも保存して、いよいよパワーポイントの出番です。
私「遠くから見ても目立ってカッコイイやつよね?」
息「うん!」
私「何色なら目立つと思う?」
息「あー…、ハッキリした色、かな?」
私「ハッキリした色ね。例えば?」
息「赤、青、黄色の三色とか?」
私「おぉっ!良いと思うわ♪」
息「背景を青にしたら、空みたい?」
私「よし、背景を青にしてみよう!」
息「漢字を赤…かなぁ。」
私「漢字を赤にするのは、こうやって(色の変え方を教える)どの赤にする?」
息「一番赤い赤!この辺かなぁ。」
私「じゃ、学年とクラス(3-1)は黄色かな?」
息「自然とそうなるよな~」
私「じゃ、漢字と絵の組み合わせは、どうする?」
息「うーん。。フェニックスは翔で決まり。トラは勝か闘?ドラゴンは…翔か闘かなぁ。」
パワーポイントで、上記のデザイン5種類(フェニックス+翔、トラ+勝、トラ+闘、ドラゴン+翔、ドラゴン+闘)を作りました。
私「さぁ、どう?」と言いつつも、明らかに一つだけ良いのがありました♪トラなんて「阪神タイガースか~い!」と突っ込みそうになりました(^-^;
息「フェニックスと翔が一番良いと思うけど?」
私「母も、そう思う!じゃ、これをベースに仕上げて、紙に写していこうか♪」
というので、漢字のフォントをアレコレ変えたり、漢字とフェニックスの位置を「あーでもない、こーでもない」と変えたり、3-1の文字を大きくしたり小さくしたり、端っこにしたり真ん中にしたり、3年生らしい進路を意識したメッセージを入れたり…。
最終的に息子が「俺が作りたかったイメージにピッタリ!」とご満悦の学級旗がこちら!
「共に闘い、共に笑い、新しい世界へ羽ばたこう」は、息子の口からサラッと出てきたので、そのまま採用しました♪
コロナや、入試や、なんやかんや、中学3年生が闘うモノが多い中で、それでも皆で一緒に笑って新しい道に進もう!というのだそうです。
頭の中に漠然とあるイメージを目に見える形にする作業のやり方がわかれば、ゴリゴリ体育会系中学生男子でも、この程度のデザインは簡単です♪
出来る事なら、パワーポイントをカラー印刷して提出したかったのですが、公立中学校は それが許されないので、二人でブツブツ文句を言いながら色鉛筆で仕上げました♪
はい。青と水色を塗る時「病みそう…」とブツブツ言いながらも、二人で励まし合い色を塗る時間は、私は楽しかったです(*^^*) 息子は本気で嫌がっておりました。
自分の心に素直であれ!
私的には、息子は本当によく頑張ったと思いますし、かなり良いデザインだと思います。
それでも、この学級旗にも周りの反応はいろいろだそうです。
「ヤバッ!めっちゃカッコイイ!」と言ってくれた人
「本気すぎるやん。ダサッ。」と言った人
いろいろ反応はあるけれど、どっちがカッコ悪いか、どっちがカッコイイか、それは周りからの評価じゃなく、自分の中にだけあるから、自分が「これが良いと!」思うなら、それが正解なんです。
本気で頑張るのを「ダサい」と思うなら、カッコ良くやる気のない学級旗を提出すればいい。
本気で頑張るのを「カッコイイ」と思うなら、カッコ良く「ガチ勢」全開の学級旗を提出すればいい。
どっちでも良いんだけど・・・ただ一つ、自分の心に100%素直で、自分が100%自信を持って「正しい」と思えることが正解です。
そう、本心から100%自分の心に素直に正直であるなら、腹の底からポリシーを持って「学級旗なんて、意味がない」と思っている子は、堂々と胸を張って、(学級旗を作るのが無駄と思う理由を添えて)白紙を提出するのだって有り!くらいに思っています。←日本の学校では、通用しないかな???(^-^;
そして、自分の本心に素直に正直な行動をとっていれば、他人がどうだって関係ないんです。
文句を言う人達は、自分の心に素直に従わず、くだらない何かに負けて努力を怠った人たち。そんな人達は、恐らく何をしても文句を言うでしょう。
そして、そんな人達に負けるも、そういう人達のネガティブなエネルギーすらも、自分が成長するエネルギーに変えるも、それは息子次第なんです。
今回の学級旗の一件(一年越しの悔しい気持ちを頑張るエネルギーに変えて、自分が納得のいく作品を仕上げた経験)が、息子の「成功体験」の1つに加わると嬉しいと、母は願っています。
悔しい気持ちをバネに、自分の中の怒りのエネルギーすらも自分が成長するエネルギーに変えていける大人に育って欲しいと思っています。
誰よりも時間をかけて、誰よりも頑張った学級旗、本日が提出日なので、まだ選ばれるかどうかはわかりません。
それでも母は、息子の学級旗に100点満点の200点をつけたいと思います♪
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