人種差別を経験したことはありますか?

人種差別を経験したことはありますか?

 

今日は、体質改善とは全く関係ありませんが、今メディアで取り上げられている人種差別について、書いてみます。

最近よく、大坂なおみさんの黒いマスクが取り上げられていますが、人種差別の理不尽さを一体どれくらいの人が理解しているのかと感じることがあります。

あなたは、実際に人種差別で命の危険を感じた経験は、ありますか?
私はあります。

 

 

理不尽な命の危機

以前、オーストラリアのメルボルンに住んでいたとき、アジア人の住む家を狙って夜中に銃撃されるという事件が起こりました。と言っても、もう20年ほど前の話ですが。。

狙われた人達は、何も悪い事はしていないんです。
ただ、アジア人(肌の色が黄色い)というだけで、住んでいる家を特定され、夜中に突然撃たれるんです。
寝ている間に死ぬかもしれないんです。

当時、ホームステイをしていたお宅で、私は道路に面した部屋に寝ていましたが、ご家族の配慮で道路に面していない寝室にプチ引っ越しをさせていただきました。

でも、中には「アジア人のあなたを預かっていたら、うちも狙われるかもしれないから出て行って」と言われた人も沢山いるそうです。←そりゃ、自分の家族を守るのが一番だから、仕方がないかもしれないし、私も「私が居ると、この家が銃撃されるかもしれないから、出て行こうと思う。」と伝えました。

それでも、「あなたも家族の一員だから、私たちが守る」と言ってくれたことは、今思い出しても涙が出るほど嬉しいことです。部屋を移動させて置いてもらえたことには、本当に心から感謝しています。

肌の色が黄色いというだけで、何も悪い事はしていないのに、日々理不尽な命の危機を感じる。

これが人種差別なんです。

幸い、個人的に人種差別を受けたことはなく、良い人達に囲まれ、有意義で楽しい4年間を過ごしましたので、私は今でもオーストラリアが大好きで、オーストラリアの想い出は素晴らしいものです。

それでも、やっぱり「理不尽な命の危機」については、忘れることはありません。

肌の色が どうであろうと、どんな宗教を信じていようと、どこの国の出身であろうと、命の大切さ(命の重さ)は、平等でなければならない。こんな当たり前のことが、本当に当たり前になる世の中になって欲しいと改めて願っています。

 


 

私には大阪なおみさんのような影響力はありません。

それでもやっぱり、誰もが理不尽な命の危機を感じることなく、安心して毎日を過ごせる世の中になるといいな・・・と、願う気持ちは同じです。

私を守ってくれたママ。ありがとう。