親が子供と過ごす時間~今が大変なあなたへ~

親が子供と過ごす時間~今が大変なあなたへ~

 

子育てをしていく上で、いつも心に留めていることがあります。

それは「必ず最後がくる」「必ずいつかは終わる」という事です。

それも、その最後は どれもこれも全てが予期できず突然にやってきました。

息子が高校生になった今、私が思うことを書いてみます。

 

 

最後のとき

私は、無理に卒乳をしませんでした。

離乳食が始まって、普通に食事ができるようになっても、息子は「サプリメント」的に、食後に母乳を飲んでいました。

ですが、ある日突然・・・「もう赤ちゃんじゃないから」という理由で、息子が母乳を拒否。恐らく3歳くらいの時です。その時(実際には、その前の食事)が最後でした。。

母乳を飲ませている間は、全ての栄養を母乳を通じて子供に持って行かれるので、母親の身体は本当に大変。ですが、それもいつかは終わります。

 

我が家は母子家庭ですので、毎日お風呂は息子と一緒でした。

時には「一人でゆっくり入りた~い」と思うときもありました。ですが、いつからか・・・息子は一人でお風呂に入るようになりました。確か、小学校の時かな。。

お風呂の時間にも最後がありました。

 

私のお布団で抱っこして寝ていたのも、いつの間にか終わりました。

ケガをして泣いて甘えてきたのにも、最後がありました。
今はサッカーのゴールキーパーをしていますので、怪我だらけですが、よほど自分では難しい場所以外 全て自分で手当て(応急処置?)しています。

抱っこをしてあげることも出来なくなりました。

「ママ(*^0^*)」と呼ぶこともなくなり、思春期真っ盛りのときは「BBA」だったのが、今は少し戻って「お母さん」になりました。

大変で大変で仕方がなかったあの頃は、今では最高の想い出です。

 

 

子供と過ごす時間

親が子供と過ごせる時間は、一説には、子供が小学校を卒業する時点で一生の80%~90%が終わっているそうです。

子供は自立をして、親から離れて行きます。

そのときに気持ちよく息子を送り出してやりたいと、いつも思っています。

ですので、小さい時の素敵で大変な時期をとにかく全力で駆け抜けました。

 

もしかすると、私と同じような母子家庭のお母さんの中には、今が大変で大変で心が折れそうな人もいるかもしれません。

ですが、私が今思うことは、大変であればあるほど、それは将来素敵な想い出になります。

大変であればあるほど、後から「あぁ私は全力で頑張った!」と思って後悔の気持ちは湧いてきません。

大変であればあるほど、親としての幸せも大きいと感じています。

そして、どんなに大変でも、いつか子供は自立をして自分の足で自分の人生を歩んでいきます。

 

 

親離れと子離れ

私の息子は今年、高校1年生です。中二病(思春期?)も完治し、親離れも進んでいます。

かたや私は、子離れなんて一生できないと思っています。子離れは出来ませんが、親離れをする子供の邪魔はしたくなくて。。

子離れ出来ているふりをしています。

具体的にどういう状態になるかと言うと「乙女の片思い」状態です。

遠くから見て声をかけることもせず、ただただ遠くから彼の姿をみて、それで幸せ。

声をかけたいけれど、声をかけて嫌われるのが怖くて見ているだけ。でも彼から話しかけてくれると、喜んで全力で話を聞く。

彼の反応がどうであれ、毎日お弁当を作り、感謝の言葉はなくてもカラッポのお弁当箱を見て幸せを感じる。

食事の時間に楽しい会話があるわけでもないけれど、ただ一緒に食事が出来るだけで幸せ。

とても切ない片思い中です(*^^*)

 

この片思いの彼(息子)は、いつか私の元を旅立って行きます。だからこそ、今の時間を大切にしたいと思っています。

楽しい会話がある訳でもなく(最近は、たまにあります♪)、小さい時のようにスキンシップがあるわけでもない(今あったらあったで、逆に不安…)。それでも、無理に積極的に会話をしないこと、スキンシップをしないことで息子が「心地いい」と感じるなら、それが最高の時間だと思っています。

 

母子家庭というと「大変ですね・・・」と言われます。確かに、母子家庭が大変じゃないと言うと嘘になります。

ただ、大変であればあるほど その時間は 後から振り返ったときに心の支えとなり大きな自信となります。

今の私が「あの時あれだけのことをしてこれたんだから、これくらい何てことないわ♪」と思えることが多いように、きっと今この瞬間が大変で大変で仕方ないお母さんにも、素敵な時間は訪れると信じています。

 


 

こんな事を書いていますが、子供に感情的に怒鳴り散らし、後から「さっきはゴメンね」と謝る事もありますし、うまくコミュニケーションが取れずに泣いたり悩んだりする時もあります。

家が散らかり放題の時も多いですし、洗い物や洗濯物を溜め込むことだってあります。

それでもやっぱり、母になれたこと、子育てができること自体が、私にとっては最高の幸せです。

 

 

最後に・・・

随分前ですが、息子に「今まで生きて来て何が一番楽しかった?」と聞かれました。学校の宿題か何かのようでした。

実は私、

・小学校の時は、水泳で全国大会に出るくらいの選手でした。

・陸上競技に転向してからは、神戸国際室内競技大会に招待選手として出場しました。

・海外に4年住んで、海外で仕事をしたこともあります。

・鳴き砂のビーチまで徒歩1分の豪邸(裏庭の広さ50m×50m)に住んでいたこともあります。

・Best Body Japanの全国大会で700人満席のランウェイをスポットライトを浴びて歩いたこともあります。

きっと普通の人が経験しないことを沢山経験できたかもしれません。

でも、そのどれよりも「お母さんになれたことが一番楽しくて幸せ(*^^*)」と言うと、息子は「キモッ(苦笑)」と言って離れていきました。

それくらい「お母さん」て素晴らしい仕事だと思っています♪

キモがられても、ウザがられても、ストレートに本心を伝える。これだけは、今後も続けて行きたいと思っています。

※写真は、息子が小さい頃の写真です。